光造形3Dプリンターで造形したはいいものの、サポート材の除去が面倒でつまずいている人は多いと思います。
FDM(熱溶解積層)と違い、光造形(SLA/MSLA)の造形物はレジン(樹脂)を使うため、サポート材の除去とバリ取りに専用の工具が必要です。普通のハサミやカッターでは刃が届かなかったり、造形物を傷つけたりしてしまいます。
そこで購入したのが [SCGEHA] 3Dプリンター光造形工具セット。ニッパー・ピンセット2種・ヤスリ3種・カッター・替刃がセットになった後処理用ツールキットです。
[SCGEHA] 3Dプリンター光造形工具セットの内容
| 付属品 | 仕様 |
|---|---|
| ニッパー | 精密用・薄刃タイプ |
| ピンセット(直) | 精密作業用 |
| ピンセット(曲がり) | 細部・奥まった箇所用 |
| ヤスリ 粗目 | サポート跡の粗削り |
| ヤスリ 中目 | 中仕上げ |
| ヤスリ 細目 | 最終仕上げ |
| カッター | ホビー用 |
| 替刃 | カッター用5枚 |
| クロス | 仕上げ・クリーニング用 |
なぜ光造形には専用工具が必要か
光造形の造形物はUVレジンが硬化したもので、素材の特性上、FDMのフィラメントより硬く、脆い部分があります。
普通の工具だと困ること: – ニッパーの刃が厚いとサポート材を「切る」のではなく「砕く」ことになり、造形物が割れる – ヤスリが粗すぎると造形物の表面が荒れる – ピンセットの先端が鋭くないと細かいサポート材が掴めない
光造形専用工具は刃が薄く精密で、レジン素材に適した設計になっています。
実際の使用感
薄刃ニッパーがサポート材除去に最適
このセットのニッパーは刃が薄く、サポート材の根元に近い位置でクリーンにカットできます。
光造形の細かいサポート材(直径1〜2mm程度)でも、ニッパーを当てて軽く力を入れると綺麗に切れます。造形物本体を傷つけずにサポート材だけを取り除けるのが重要です。
2種類のピンセットで使い分けができる
直ピンセットは部品の持ち運びや大きめのサポート材を掴む際に使用。曲がりピンセットは奥まった箇所のサポート材や細い繊維状のバリを除去するのに適しています。
光造形は細かいサポート材が多いので、この使い分けが実作業で活きます。
3種のヤスリで段階的に仕上げられる
粗目 → 中目 → 細目の順に使うことで、サポート材の跡を滑らかに仕上げられます。
特に人が触るパーツやフィギュア系の造形物では、表面の仕上がりが重要。段階的に磨くと最終的な仕上がりが変わります。
気になった点
ニッパーの耐久性はそれほど高くない
本格的なプロ用ニッパーと比べると、刃の耐久性は控えめです。大量の造形物を毎日処理するような業務用途には向かないかもしれません。
趣味レベル・副業レベルの使用頻度(週に数回)であれば問題ありません。
ヤスリのサイズが小さめ
付属のヤスリは小型(スティック型)なので、大きな面を一気に磨くには少し時間がかかります。大きなパーツを多く処理する場合はシート型のサンドペーパーも併用するのがおすすめです。
光造形3Dプリンターユーザーへの必需品
光造形3Dプリンター(Anycubic Photon、ELEGOO Saturn、Bambu Labのレジンプリンター等)を使っているなら、後処理工具は必須です。
造形自体の品質はプリンターの精度で決まりますが、最終的な仕上がりはこういった後処理にかかっています。
特に、3Dプリンターを始めたばかりの人は工具の準備を忘れがちですが、後処理ツールがないと「印刷できたけど使えない」という状態になります。
こんな人におすすめ
- 光造形3Dプリンターを持っていて後処理工具を揃えたい人 → 必要なものが一式入っているので手間なく始められる
- 3Dプリンターを始めたばかりの人 → 何が必要かわからない段階でのスターターセットとして最適
- 趣味でフィギュア・ミニチュアを作っている人 → 細かいサポート材の除去と仕上げに対応
まとめ
[SCGEHA] の3Dプリンター光造形工具セットは、光造形後処理に必要な基本工具を1セットで揃えられるコスパの良いキットです。
単品で揃えると手間とコストがかかる工具類が、1,500〜2,500円程度でセットになっているのは手頃。プロ用の高級品ではありませんが、趣味・副業レベルの使用なら必要十分な品質です。
光造形3Dプリンターを使い始めたばかりの方や、後処理環境を整えたい方はぜひ一度試してみてください。
